先月、健康診断を受けたごろちゃんとピーちゃん。
ごろちゃんに引き続き、ピーちゃんの検査結果も届きました📮
2020.3.10 タワーの上でご満悦。

シニアかつ慢性腎臓病のごろちゃんの検査内容は下記⬇️14項目。
①フィラリア感染検査
②血球検査(貧血や炎症)
③肝臓疾患の疑い
④腎臓疾患の疑い
⑤糖尿病の疑い
⑥膵臓疾患の疑い
⑦胆嚢疾患の疑い
⑧腸疾患の疑い
⑨電解質検査
⑩甲状腺ホルモン検査(T4)
⑪心臓機能バイオマーカー(NT-proBNP)
⑫腎臓機能バイオマーカー(
SDMA)
⑬炎症マーカー(CRP)
⑭白内障/緑内障簡易検査
まだ1歳のピーちゃんは①から⑨の9項目です☝🏻
2020.3.8 段ボールの中でご満悦。

検査結果ですが・・・・・・・・
ドキドキ二人とも全ての項目で
異常なしでした‼️‼️‼️🕺🏽🕺🏽🕺🏽
気になるのはやっぱりごろちゃんの腎臓の数値。
下記、腎機能を示す数値のみ抜粋。
尿素窒素(
BUN)
28mg /dL (正常値15〜33)
クレアチニン(CRE)
1.6mg/dL(正常値0.8〜2.1)
SDMA 11μg/dL(正常値0〜14)
P(リン)
3.7mg/dL(正常値2.8〜6.9)
Ca(カルシウム)
10.0mg/dL(正常値8.3〜10.7)
Na(ナトリウム)
149mmol/L(正常値146〜159)
K(カリウム)
5.0mmol/L(正常値3.2〜5.4)
安定しています😊
これだけ見ると、本当に腎臓病なのか❓と、思ってしまうくらいの安心数値ですが
実は、腎臓病は数値以外にも考慮すべきエビデンスがいくつかあります👇🏻
a )体重減少、食欲低下、多飲多尿。
b ) 触診や身体検査による腎臓異常。
c ) 貧血。
d ) CRE、
BUN、および/またはPの高数値。
e ) CREの基準範囲内での上昇。
f ) 尿比重が<1.035(猫)。
g ) 活動性の尿沈渣、特に円柱、白血球または細菌が認められる。
h ) たんぱく尿、または尿中たんぱくCRE比(UPC)が >0.4(猫)。
i ) その他の診断所見(画像診断による腎臓の異常、原因不明の高血圧)。
この中でごろちゃんは少なくとも3点が当てはまります👇🏻
a ) 2年半くらい前から多飲多尿。
体重と食欲は大幅に増量。 d ) 2年前の健康診断でCREが正常値を少しオーバー。
f ) 2年前の慢性腎臓病判明から尿比重が1.020〜1.026 を行ったり来たり。
なので今回の数値が正常値内だとしてもステージIIの慢性腎臓病に変わりはないという事です。
2020.3.25 日向ぼっこ。

ここで腎機能の新たなバイオマーカー
SDMA検査の特徴と慢性腎臓病(CKD)について
自分が分かるレベルで整理してみました👇🏻
*慢性腎臓病とは、腎臓(糸球体)濾過率(GFR=腎機能)が持続的に低下する疾病。
*GFRの低下に伴いタンパク尿が持続的に見られる。
*
SDMAとは対称性ジメチルアルギニンという名のタンパク質。腎臓からほぼ全て濾過され尿で排泄される代謝物。
*
SDMA数値は腎機能(GFR)に相関し、GFRにのみに反応する。
*CREは筋肉量、
BUNは高タンパクの食べ物、尿はその日の飲水量や採取時間に影響される。
*
SDMAは、CREよりも感度が高くCKDの早期発見に役立つ新しい腎機能マーカー。
*腎機能の75%が失われて初めて上昇するCREに対し、SDMAは平均40%(早くて20%)損失した時点で上昇。
*SDMAはCREより平均17ヶ月早く上昇(猫の場合)。その為症状がほとんど出ない初期のCKDの診断が可能。
つまり、四の五の言わずに先ずはSDMA検査を受けてみよ。話はそれからだ❗️
って事ですね🤗
ごろちゃんの場合、既にCKDが診断されている中でのSDMA検査でした。
もしかしたら次回検査でCRE/
BUNが安定しているにも関わらず、SDMAは上昇している可能性もある。
そんな時に先手が打てるという事ですね。
投薬なり皮下輸液なりで更なる腎機能低下を遅らせる事が出来るという事です☝🏻
日本では2016年から正式に提供されたSDMA。まだ取り扱いのない病院も結構あるようです。
CRE/
BUN、尿検査と共にルーチンになる検査になって欲しいものです。
それはそうと、ごろちゃんのCRE数値が2年かけて少しずつ下がってきているのは
筋肉量が落ちてきているからだろうか。
2年前はガチガチの筋肉質でした。
それがこの2年の間にガチガチさはどこかへ消え去りぷよぷよさが顕になってきた😩
とは言え、ここで言う「筋肉量に左右されるCRE」って腎臓病で痩せてしまった猫ちゃんの事を言うんだろうな。
2020.3.24 リラックスするごろちゃんを見つけると急いで側にやって来るピーちゃん。理由は不明。

さて、次はピーちゃんの結果です。
ピーちゃんはSDMA検査を受けていないので
BUNとCREのみ記載👇🏻
ごろちゃんと正常値が違うのは外注先が別会社の為。尿素窒素(BUN)
23.4mg /dL (正常値17.6〜32.8)
クレアチニン(CRE)
1.08mg/dL(正常値0.80〜1.80)
ずーっとグーグーとごろちゃんの高い
クレアチニン数値に見慣れてきて久々のこの低い数値。
それでもグーグーは
クレアチニン数値が上昇する(それでも正常値ギリギリ)5ヶ月前までは1.1mg/dLだったのです。
BUNを含む他の数値も尿比重も正常値内でした。
それがそこから10ヶ月後、グーグーは旅立ってしまいました。
あの時SDMAを一緒に受けていればと凄まじく悔やんだ時期もありました。
なのでピーちゃんにはシニアに差し掛かる7歳でSDMA検査を受けてもらいます‼️😤
2020.3.23 カラになったごろちゃんのお皿をじーっと見下ろすふたり。なぜピーちゃんまでもが?

そしてピーちゃんの方が私を見上げる。まさか世話を焼いてるのか?

今回もごろちゃんの腎臓が安定しているようでホッとしました😌
2022年初頭、慢性腎臓病の特効薬AIMが発売されるそうです。
コロナでどうなることやら。あと2年。なんとかそれまで今の状態が維持出来れば良いな。
検査費用は項目内容、院内検査と外注検査の組み合わせによって各病院で異なるようです。
ちなみにごろちゃんは約¥13,000(14項目) ピーちゃんは約¥7,000 (9項目)でした。
どちらも2,3日で結果が出るようですが、我が家は病院経由で自宅🏠に届いたので実際は1週間ほどかかりました。
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テーマ:ペットの健康・病気・怪我 - ジャンル:ペット
- 2020/04/03(金) 14:36:25|
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